すがる

すがる
I
すがる【尽る・末枯る】
※一※ (動ラ四)
(1)盛りが過ぎて衰える。

「身用心の傾城買も, ~・らぬうちに分別すべし/浮世草子・好色盛衰記 4」

(2)香りが盛りを過ぎ衰える。

「~・らぬ内にとく聞かせ給へ/五月雨日記」

※二※ (動ラ下二)
II
すがる【箝る】
うまくはめこまれる。 すげられる。

「鼠小倉の緒の~・りし朴木歯の下駄/たけくらべ(一葉)」

III
すがる【縋る】
(1)頼みとしてしっかりとつかまる。 しがみつく。

「母の腕に~・る」「手すりに~・って階段をのぼる」「松に~・りて危うき厓下を行く事少時/ふところ日記(眉山)」

(2)たのみとする。 たよる。

「仏様のお慈悲に~・る」

‖可能‖ すがれる
IV
すがる【蜾蠃】
(1)ジガバチの古名。 また, ハチの異名。

「飛び翔る~のごとき腰細に取り飾らひ/万葉 3791」

(2)鹿(シカ)の異名。

「~伏す木ぐれが下の葛まきを/山家(雑)」

V
すがる【酸がる】
酸っぱがる。 酸っぱく感ずる。

「歯もなき女の梅くひて~・りたる/枕草子 45」


Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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